加茂繊維には"飲みニュケーション申請書"という社内制度があります。スタッフ同士での懇親会に対して奨励金が出る制度です。それは加茂繊維がコミュニケーションを大切にしている会社だからです。今宵は、若手社員から角野社長をご指名で、飲みニュケーションが始まりました。

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PM 19:00 START 乾杯~!

大下玲奈

大下:早速ですが、社長に聞きたいことがあります。社長は「365日仕事のことを考えている」と私は思っていますが、家などのオフの時には、どんなことをされているのかなと気になります。社長は家に帰ってから、まずは何をなさってますか?

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角野社長
角野社長:うちの家族はみんな働いているので、食事をするのは夜の9時か10時です。そして一番最初に帰った人が料理をつくるというルールです。私が帰るのが早い日は、「今日何飲もうかな」と考えて、そのお酒に合わせて料理をつくります。余裕があると1時間ぐらいずっと料理をつくって、全部セットして、帰ってきた家族に、「はい、どうぞ」って。自分で言うのもなんだけど実は、料理上手です(笑) 料理をつくっているときは、仕事のことを忘れているかもしれません。料理をつくるということは、冷蔵庫の中にあるものを使ってやるので、イマジネーション、クリエイティブな部分があると思います。ちなみに得意料理はボンゴレ・ロッソ。イタリアに住んでいた友人の奥さんに教えてもらったもので、とっても簡単で、誰でもできるアサリのスパゲティです。僕がイタリアに一番最初に行ったときに、レストランでスパゲティを食べようと思ったのですが、イタリアでスパゲティって前菜なのね。メインディッシュじゃないんですよ。最初、山のようにスパゲティが出てきて、好きなだけ食べます。もう1つ、僕の大好きなお酒も、こんな大きなテーブルワインが出てくる。さらにメインディッシュが最後に・・・お腹いっぱいになってしまったというエピソードがある(笑)。いつか皆さんに私の手料理を。
大下玲奈

大下:社長の手料理お待ちしております!土曜出勤のときのお昼とかに。 仕事だけじゃなくて、そういった料理とかされているときに、もうそのときはあまり仕事のことじゃなくて、今、目の前の料理のことについてだけ一生懸命頑張るというのは、いつもお話しされているお仕事の向き合い方にも通じるところがあるなと思って、納得しました。

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大内佳希

大内:社長は、いつも日常のことを、普通に見ていないと思います。考えながらみているというか・・・。例えば「このCMで見る商品はこれだから売れた」とか、「自分ならこうするのにな」とかいつも考えられていますよね。いつから社長はそういう感じだったんですか?僕ぐらいの年齢のとき、何を考えていましたか?

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角野社長
角野社長:学生時代から僕はよく遊んでいました。いろんなものに、ただ単に興味があったのを憶えています。ジャズが好きになって、名古屋で有名なジャズ喫茶、ほぼ全部知っていたし、ジャズのコンサートには全部行きました。ロックのコンサートにも。レコード屋で新譜があったら、アルバイトで稼いだお金で全部買っていました。私は興味があったら、他のことがどうでもいいくらいに、ぐっと奥まで入っていく。 その後、建築家になりました。だから例えばこのグラスを見たときに「私だったらこのグラスはこうやってデザインする」って、頭の中で常にリデザインしています。 それと僕の時代って携帯もなかったし、携帯が出た後、今度はスマホに一気に替わった。 だから、物を見るときに、変化の兆しを見ています。その兆しでこうなるんじゃないか、ああなるんじゃないかと常に仮説を立てます。いつも「なぜ?あれ?」と思う。それだけです。だから、自分がどんなものに興味を持つかによって、自分の感性が磨かれていきます。学生時代、今のようにインターネットがないときには、実は1年に360日は本屋に通っていました。様々な情報を定点観測していたのです。
大内佳希

大内:社長は良く、朝とか掃除の時などに話をしてくださいます。社長は目の前にあることを全部考えていらっしゃると思います。僕はその次元には全然行っていませんが。そういうときに、ぼくが社長の話を伺うだけじゃなくて、自分から1回社長にぶつかっていきたいと思いました。「僕はこう思いました」みたいな感じで。多分ケチョンケチョンにされるのはわかっているんですけど(笑)。
また、よろしくお願いします!

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中村裕美

中村:社長にこれを聞くのはと思いつつ・・・。
社長!今後の目標とか、将来の目標とかありますか?

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角野社長
角野社長:みんなが入社した時に、「何歳まで生きるの?」って僕聞いただろう? すなわち、自分の人生、命というのは最後は終わることが決まってしまっている。だからその中の自分の人生をどうやって生きるかってすごく大切なことだと思うのです。 僕は72歳で引退すると決めています。あと9年か8年ぐらいですが。72歳になって引退するまでに、何をやらないとだめかというと、皆さんが成長して、僕がいなくてもいい会社にしないとだめだと考えています。だから人事制度を新しくしたり、いろいろ変えていっています。それはなぜかというと、やっぱり社員みんなが成長しない限り、会社が成長しないと思うからです。さらにその先に僕がやろうとしているのは、やっぱり自分の人生とか、自分の生活とか、自分の夢があります。72歳になったらプロのカメラマンになろうと思っています。妻と一緒に引退して、世界旅行をしようと思っています。それが僕の最大の夢であり、もう1つは、皆さんがこれからコツコツ成長して、僕がいてもいなくてもいい会社、いなくても成長できる会社にすることです。高校の時写真部にいて夢が果たせていないからね!?
中村裕美

中村:いつも社長は目標を明確に持たれているので、社長はどんな夢を持っているのかなというのが、実は知りたくて質問しました。社長は社員1人1人のことをちゃんと考えてくださっていると思うので、期待に応えられるように頑張っていきたいと思いました。

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由井美菜子

由井:社長が一番幸せな瞬間は、どういう瞬間ですか?

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角野社長
角野社長:すべてが「無事」なことです。幸せというのは、お金があることでも何でもなくて、みんなが平穏無事に自分の人生を一生懸命生きることだと思っています。 家族が健康に普通に生活できることが、やっぱり一番重要だと感じます。 だからこそみんなが成長しないといけないけど。だから本当は何もないことが一番幸せだと思う。お金があったら幸せな人とか、地位とか名誉とかいっぱい言うじゃないですか? でも僕いろんな人に会ってきているけど、本当にすごい人というのは、何も振りかざさない人だと思います。あるがままの生活をしている。でも、必要な場面に直面したときには、これは「こうです。」とはっきり言える人です。だから、本当にすごい人というのは、すごいことをやった人じゃなくて当たり前のことを、当たり前にできる人だと思います。 それが最も大切だし、いろんなことをやっていても平穏無事が一番幸せです。 みんなのお父さん、お母さんは、みんなが病気になったり、みんなが悩んだり悲しんだら、一番辛いですよ。あなたたちがきちっとした生活していることが一番幸せです。 そうでしょう? だから当たり前の生活をきちっとやる。人の役に立って、ああ、よかったね、よかったねという平穏無事な生活が最も幸せだと思います。
由井美菜子

由井:私は幸せな瞬間を質問させていただきながら・・・あまり自分自身が幸せとは何かを考えたことがなかったことに気がつきました。仕事のうえでの幸せとか、プライベートが充実して幸せとか、そういう次元じゃなくて、今自分に関わっている人が何もなく、ただ生きていることが幸せというのを聞いて、心にグっときました。

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若手社員から繰り出される、オンタイムには普段あまり聞けない内容の社長への質問に、ざっくばらんに答えていただきました。このあとも若手社員の、普段とは違う鋭い質問はつづき、夜は更けていきました。

PM 21:00 FINISH 社長ありがとうございました