「自分」という素材を見てくれました。
私は、大学院で繊維を専攻し、さらに繊維メーカーでの勤務経験がありました。転職をしようと、履歴書を携えて向かった加茂繊維の社長面談で席に着くなり、職歴の話ではなく、雑談がスタートしました。次第に、私の職歴ではなく人間性を見てくれていると気づきました。そして時間が経つにつれて、ありのままの自分で話せるようになりました。私の良いところも、未熟なところも承知の上で「入社して欲しい」と言ってくださったので、加茂繊維に飛び込もうと決めました。最初の配属は製造部の生産管理でしたが、現在はお客様のもとに商品を届ける配送の仕事を担っています。
「とことん、人を活かす」という発想で考えます。
現在は、配送の部署で出荷梱包の仕組みを変えることに邁進しています。これまでは、ピッキングするスタッフと梱包作業をするスタッフが分かれていたのですが、今は一人で完結する仕組みに変えています。一見、分業する方が効率は良さそうなのですが、やり方次第でその常識を覆すことができます。新人スタッフと熟練したスタッフでは、どうしても作業の成熟度に差が出てしまいます。二人を同じラインでコンビを組まると、熟練したスタッフは新人スタッフのスピードに合わさざるを得なくなり、結果的に全体の効率が落ちてしまいます。しかし、用具の置き場や手の動かし方を工夫することで、一人ひとりの作業効率を高めることができ、新人スタッフでも活躍できるようになります。初めは1時間で60個しか梱包できなかったスタッフも、現在は85個まで梱包できるようになりました。「全体の効率」という大きな視点と「一人ひとりの能力を活かす」という視点二つの視点が大切だということに気づきました。
強みに目を向ければ、成長が早くなります。
私は、あちこちに目が向いてしまう性分です。「一つのことに集中しづらい」というのは弱みなのですが、一方では広い視野で物事を考えられるという強みでもあります。社長からも「会社全体を見られる人材になってほしい」という期待の言葉をかけていただきました。加茂繊維はこれからどんどん成長する会社です。だからこそ、今のうちにいろいろな現場を知っておきたいと思っています。幅広い視野を持ち、会社を改善し、成長させる。そんな存在になりたいです。
一緒に働く人の声
製造から配送に異動してきた頃は、初めての仕事内容に苦戦していたと思います。しかし、研究熱心で積極的な姿勢を生かし、日々小さな工夫を重ねることで作業スピードが1.5倍になりました。一通りの業務を経験して、いち早くリーダーになってくれることを期待しています。
配送 係長
田村実