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加茂繊維の歴史 加茂繊維の歴史

人のお困りごとに寄り添い、解決をする。人と真摯に向き合い、ご縁と感謝を大切にする。創業時から変わらない、加茂繊維のDNAをご紹介します。

はじまりは「角野商店」。
当時から、生活の中の
困りごとを解決。

1947年。現在の加茂繊維は「角野商店」として、その産声をあげました。最初の事業は山林を活かした炭焼き。その後、時代の流れやお客様の要望に合わせて植林や造林を主体とする林業へと進化し、「角野林業」の創業へと紡がれていきます。
「その時々の人のお困りごとに応えながら事業を展開する」という、加茂繊維の礎となる考え方はこの頃に築かれたと言えます。
また、その際に発生する廃材を活用したシイタケ栽培やチップ生産等として販売。「捨てるものに価値をつける」という、当時としては斬新なビジネスを展開。常に革新し続けるというDNAも当時からのものと言えます。

グンゼ株式会社の協力工場として、
加茂繊維を創業。

1973年8月。当時の林業関係の取引先からグンゼ株式会社を紹介されます。今から約50年前の条件は、①1ヶ月以内に現金5000万円、②従業員100名を用意する、という厳しい条件でした。その条件をすべてクリアし、グンゼ株式会社アパレル事業部の協力工場として、現在の「加茂繊維」を創業しました。当時の日本の国力の象徴であった繊維産業の中でも、トップ品質のグンゼ製品を日産1万枚製造する工場へと成長。日本を代表する品質を誇る企業から、縫製技術のみならず、ものづくりに対する姿勢や考え方まで徹底的に学びつくし、「品質第一」が会社の文化として定着していきました。

全国の工場をめぐり、
徹底的にものづくりを
学ぶ。

加茂繊維の命とも言える、技術、品質、そしてものづくりへの姿勢が培われた時期とも言えます。全国に68拠点あるグンゼ株式会社の工場を視察し、自社のものづくりを改善。それだけでは、理想のものづくりは実現できないと考え、現社長が当時の最先端の日本のものづくりの仕組みを同じ業界ではなく自動車産業から学び、創業以来、初めて顧問アドバイザーを入れ工場革新活動をスタート。本格的な社員教育を実施、品質・生産性の向上はもちろんのこと、その生産体制や管理体制、4Sまで社員教育を徹底しました。その活動を通じて全社員が何より大切な「ものづくりへの基本的な姿勢」を身につけることができました。その結果、生産性は1.5倍に向上し、国内のグンゼ協力工場の中でトップクラスの評価を得るようになりました。当初は長ズボン下など20アイテムしか製造できなかったところから、インナーからアウターまで月産3000アイテム以上生産可能なセル生産方式に様変わりし、アウターのOEM製造も可能になりました。

ファッション事業にも
挑戦し、
多くの教訓を得る。

信頼できるパートナー企業の幹部から「何が起こるかわからないから、既存の事業だけでなく、今から新たな事業に挑戦しておけ!」との助言を受け、1996年にアウターブランドを立ち上げるも技術がなく断念。
その後アウター生産の技術を蓄積し満を持して1998年に自社ブランド事業を開始。海外有名デザイナー20名を集め、Tシャツブランドを展開しました。結果、大手百貨店が全店展開、海外セレクトショップ等、一定の成果を上げると同時に、常に流行に左右されるアパレルのファッション事業の難しさを痛感。これらの体験が、「独自の商品、ビジネスの仕組みなくして継続的に成長できない」という現在のビジネスモデルの仕組みに発展していきました。

天然鉱石ブラックシリカとの
出会い

2000年。独自素材を開発できればと天然鉱石ブラックシリカに出会い素材開発に着手。当初は大手アパレルメーカーに開発を打診するも市場性がないと断られましたが、断念できず大手アパレルメーカーの研究者に相談。実験したところ思いもよらぬデータが取得でき、大手紡績メーカーの研究課題として試作を依頼。4年間の試作を経て独自素材「BSファイン」が誕生。その後、岡山県、国の認定企業となり、生地素材の開発や商品企画、販売方法を模索し“着る岩盤浴”BSファインとして独自素材をベースにした機能素材ブランドの展開がスタート。

販売モデルの進化のみならず、
研究開発型企業へと進化。

当初は、機能製肌着とはいえ、無名のブランドゆえに販売は思うように進みませんでした。さらに当時は機能製肌着の市場が確立できていなかったことも大きな要因です。初期の頃は東京ビッグサイトの展示会や催事に出店をしても大きな成果を得られませんでした。そこから他業界の世界直販モデルにヒントを得て、直販体制を構築しようと通信販売をスタート。その後も、多くの通信販売の成功事例に学びながら日々仕組みを作り上げ、現在のリピート通販体制を築くと共に、実際の商品を体感していただくために全国の有名百貨店で催事を行い、BSファインの機能性や効果を直接伝えることが出来るようになりました。その間、海外においてもバンコク伊勢丹に出店し、暑い国でもニーズがあることを証明。BSファインの可能性がさらに広がりました。
また近年では、上記の販売モデルの進化に加えて、会社そのもののあり方も進化させています。加茂繊維は「研究開発型企業」へと変革し、「1本の糸から感動を」をテーマに素材開発を継続。紡績糸の開発に成功し、さらに新たな新機能素材も開発しました。その重要な要素となっているのが、最新技術を持つ大手メーカーや高い技術を保有する一流のものづくり企業との提携・共同開発です。今後は実用衣料のみならず、広く産業分野等でのBSファインの実用化を目指し、信頼できる新たなパートナーと提携し、素材の開発だけでなく商品・サービスを日々磨き続けます。

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